「本来はですね、こういうパンデミックのところにやるということが普通ではない」(政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長)。世論調査でも大半の日本人が開催に反対している。
その状況でなぜ五輪は決行されるのか? 英BBCが動画ニュース(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65837)で理由を解説している。
新型コロナウイルスのパンデミック対策で世界中が様々な行動を制限している中、なぜ東京オリンピックは決行されるのか。BBCのロス・アトキンス司会者が、複数の要因を分析した。
大きな要因は、「金と政治」「アスリートへの配慮」である。
IOCにとって五輪は収益手段である。日本政府としても巨額の経済損失を防ぎたい。また菅政権は秋の総選挙も睨んでいる。そして、アスリートへの配慮もあるという。アトキンス司会者は「日本と中国とのライバル関係」にも言及している。
アトキンス司会者は、外国メディアの立場から日本が東京五輪開催に突き進む理由を客観的に分析しながら、「東京大会がパンデミックにどう影響するのか」予測ができない、と懸念を示す。