米グーグルの関連会社で、スマートシティーなどの都市開発事業を手がけるサイドウォーク・ラボが参画しているカナダ・トロントの都市開発プロジェクトが難航しているようだ。
ビルの完成は2023年以降に
米CNBCの報道によると、元ニューヨーク市の副市長で、サイドウォーク・ラボの最高経営責任者(CEO)を務めるダニエル・ドクトロフ氏は、トロントで開催されたカンファレンスで5月22日、この都市開発計画で最初のビル群が完成するのは、2023年の終わりから2024年初めごろになるとの見通しを明らかにした。
同氏は、昨年(2018年)4月、英ロイター通信とのインタビューに応じ、工事は2020年に着工し、2022年にも最初の入居が始まるとの見通しを示していた。
今回のCNBCの報道によると、アマゾン・ドットコムがニューヨーク市で進めていた第2本社計画が、住民や地元の政治家などに反対され頓挫したが、トロントの都市開発計画でも今年2月、似たような反対運動が起きた。これが計画の遅れにつながったようだとCNBCは伝えている。
(参考・関連記事)「アマゾン、まさかの頓挫、NYの第2本社計画」
トロント市の再開発計画とは
カナダ政府、オンタリオ州政府、トロント市による、同市のウォーターフロント再開発計画事業「ウォーターフロント・トロント」は2017年に、サイドウォーク・ラボをパートナー企業に選び、「サイドウォーク・トロント」という共同事業体を発足させた(PDF書類)。