急成長続けるクーポン共同購入サイト、米グルーポン(Groupon)がいよいよ中国市場に進出する。
既に、同社と中国のインターネットサービス大手、テンセントホールディングス(騰訊控股)、そして電子商取引大手アリババグループの馬雲会長などが設立した投資ファンドが出資して現地法人を設立しており、3月から本格サービスを開始する。
本社は北京に置き、当初北京と上海でサービスを開始し、その後ほかの主要都市に事業を広げていくとしている。
中国事業の名称は「高朋網(GaoPeng.com)」。米欧のメディアによると中国の競合企業が先に「groupon.cn」のドメイン名を取得してしまったため、この名称になったという。
GaoPeng(高朋)は「大切な仲間」という意味で、米ウォールストリート・ジャーナルは、中国語ではおおむね“Groupon”と同じ発音になると伝えている。
既に1000以上の競合サービスが登場
グルーポンは米フォーブス誌に「史上最速で成長中の企業」と紹介されるなど、急速に事業を拡大している。
2010年8月にQ:pod(クーポッド)を買収して日本市場に進出した後、同年11月にはアジアの4地域で3社を買収し、香港、シンガポール、フィリピン、台湾にも進出、2011年1月には、インド、イスラエル、南アフリカの3カ国でそれぞれ同業の企業を買収している。
2010年の初めに米国1カ国だけだったサービス提供地域は今では40カ国、地域にまで増え、会員数も2010年初めの200万人から5000万人に増大した。同社にとって、世界で最もインターネット人口が多い中国への進出は長く待ち望んでいたこと。