●夫の不倫は絶対に許されることではないと思う
夫:1988年61.4%→2018年84.3%
妻:1988年73.2%→2018年78.3%
●結婚指輪をいつもしている
夫:1988年15.8%→2018年40.3%
妻:1988年43.7%→2018年41.3%
●無断外泊をしたことがある(1998年から調査)
夫:1998年29.3%→2018年14.8%
妻:1998年 4.4%→2018年 2.9%
いずれも、経年で妻のスコアがそれほど変化していないのに対して、夫のスコアはどんどん妻に近づいているのが特徴的。「夫の不倫は絶対に許されることではないと思う」については、2018年、ついに夫のスコアが妻のスコアを上回る(=妻以上に自分たちの不倫に厳しい!)状況となっています。
自分たちの不倫に厳しく、きちんと結婚指輪をして、無断外泊もしない――。そんな“誠実”な夫たちが増えたことは、先ほど紹介した「離婚OK」な妻たちが増えていることと決して無関係ではないでしょう。
「油断していては、いつ妻の気持ちが離れてしまうか分からない」。30年間で自立の自信を深めていく妻たちと、それに追いすがるかのように、誠意ある行動を見せるようになった夫たち。
結婚が「個人の選択」となり、家族を持つことが当たり前ではなくなったことで、家族は当然にその状態が保たれるものではなく、“家族であろうとする”メンバーの意思と行動によって(かろうじて)保たれるものになっているのではないか。夫たちの姿勢の変化は、そんなことを示しているように思えるのです。
○「家族調査」概要
調査地域:首都40Km圏
調査対象:妻の年齢が20〜59歳の夫婦が同居する世帯 630世帯
(夫630人・妻630人 合計1260人)
調査手法:訪問留置自記入法
調査時期:2018年2月7日〜3月12日
○参考情報
「家族30年変化」調査結果 第三弾を発表