アップル、使用電力の100%クリーンエネルギー化を達成 世界43か国で

米カリフォルニア州サンフランシスコにあるアップルストア(2017年9月22日撮影)。(c)AFP PHOTO / Josh Edelson〔AFPBB News

 米アップルは、米国時間2018年6月4日に世界開発者会議を開催する。だが、今回このイベントで主役となるのは、昨年発表された「HomePod」のようなハードウエア製品ではなく、サービスやソフトウエアだとの観測が流れている(米シーネットの記事)。

 そうした中、米ウォールストリート・ジャーナルは6月1日付の記事で、アップルが、広告事業の拡大を検討していると報じた。

SnapchatやPinterestと協議

 アップルは2010年に、iPhoneなどのモバイル機器用のアプリ内に広告を表示する「iAd」と呼ぶ広告サービスを立ち上げた。だがこのサービスは2016年に終了している。

 これに代わって、同社が注力しているのが、アプリ配信サービス「App Store」内の検索広告サービスだ。アップルは、その売上高を公表していないが、事情に詳しい関係者によると、昨年1年間の売上高は、ほぼ10億ドル。この事業は規模がまだ小さいが、急成長しており、同社は、こうしたサービス事業の拡大を模索しているという。

 情報筋によると、アップルは過去1年、メッセージアプリ「Snapchat」を運営する米スナップや、写真共有サービスの米ピンタレスト(Pinterest)などと協議してきた。その中で話し合われた事業構想には、次のようなものがあるという。

 例えば、ユーザーがピンタレストのアプリ内で、「カーテン」と検索する。するとApp Storeで配信されているインテリアデザイン関連のアプリの広告が表示される。

 また、Snapchatのユーザーがアプリ内で「NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)」を検索すると、App Store内にあるチケット販売業者のアプリが表示される。