アマゾン、食品事業拡大で実店舗展開か 米紙報道

小売大手アマゾン・ドットコムのロゴ。仏パリで(2012年11月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/LIONEL BONAVENTURE〔AFPBB News

  米アマゾン・ドットコムが、また奇抜な発想の新サービスを発表して、話題になっている。利用者が不在時でも、アマゾンで購入した商品を受け取れるようにするというものだ。

 とは言っても、宅配ロッカーや近所のコンビニエンスストアで受け取れるようにする、という従来の方法とは異なる。配達ドライバーが、顧客自宅の玄関ドアの鍵を開け、商品をドアの内側に置き、再び施錠していくという方法だ。

電子錠、カメラ、アプリで実現

 これは、自宅のドアに(1)専用のスマート電子錠を取り付け、これと(2)スマートフォン用アプリ、(3)宅内の玄関ドア付近に設置する専用セキュリティカメラ、の3つを組み合わせて実現する。

 詳しくは、まず、配達ドライバーが、顧客自宅の玄関前に到着し、ハンドヘルドのスキャナーで商品の箱をスキャンする。これにより、玄関ドアを解錠するよう要求が出される。

 すると、アマゾンのシステムは、その注文商品と、顧客宅、配達ドライバー、配達日時を照合し、すべてが合致しているかどうかを確認。また、配達ドライバーが玄関前にいるかどうかもチェックする。これらの条件がそろえば、システムはドアを解錠する。それと同時に、宅内のセキュリティカメラが作動する。

 配達ドライバーはドアを開け、荷物を置いて、ドアを施錠する。これらの様子は、宅内から玄関ドア周辺に向けて設置したセキュリティカメラが撮影している。顧客はこれを、仕事場などの遠隔地から、専用アプリを使ってリアルタイムで見たり、後で再生したりすることができる。