経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」から選りすぐりの記事をお届けします。
給与の不満は解決できるのか。

 転職エージェントの「エン転職」が会員3000人にアンケートを取ったところ、転職理由の第1位が「給与に不満がある」で44%を占めていた。この結果から、働く人のおよそ2人に1人が給与に不満を持っている可能性があることがうかがえる。

 また、転職の際に重視するポイントとしては、「仕事内容」「年収」「やりがい」が上位3つを占めていた。やはり、仕事内容・お金・やりがいは切っても切れないものであることがわかる。

仕事満足度のトップ3は  財務・MR・経営企画・・・満足度が高い理由とは

 DODAがビジネスパーソン1万5000人を対象に、現在就いている職種の「給与・待遇」に対する満足度調査を実施したところ、給与・待遇面での仕事の満足度ランキングのトップ3は1位が「財務」(75.6点)、2位が「MR」(75.3点)、3位が「経営企画」(70.1点)となった。

 満足度の高い理由は「仕事に見合った給料だから」「頑張りが給与に反映されているから」など、自身の働きに対して給与・待遇で応えてもらえていることや、希望の生活水準をかなえられていることへの満足の高さなどがうかがえる。

 では、満足度が高くなる理由とは何だろうか。考えられる理由としては以下の3つがあげられる。

(1)承認欲求が満たされる

 人は誰しも「認められたい」「ほめられたい」などの承認欲求を持っているものだ。自分が努力をした結果、目に見える形での見返り(=高い給与)があると、やりがいを感じて承認欲求が満たされるのである。同時に、同業他社で働く友人よりも給与水準が高く、ちょっとした優越感にひたれることも満足度を上げる要因になっているのではないか。