国内融和、労働改革&「マクロン大統領」が直面する5つの課題

仏パリにあるルーブル美術館前で支持者を前に演説したエマニュエル・マクロン氏(2017年5月7日撮影)。(c)AFP/Patrick KOVARIK〔AFPBB News

 5月7日午後10時半過ぎ、2時間前に決戦投票で極右政党「国民戦線」(FN)のマリーヌ・ルペン氏を破って第25代フランス大統領に当選した「前進!」代表のエマニュエル・マクロン氏がルーブル美術館前の広場に姿を現すと、数万人の大観衆が三色旗を打ち振り、「マクロン!」「大統領!」という割れるような歓声と国歌ラ・マルセイエーズの大合唱が沸き起こった。

 39歳で当選したマクロン氏は、1848年に40歳で当選したルイ・ナポレオン(後のナポレオン3世)の最年少記録を塗り替えた。

 熱狂的な群衆による国歌の大合唱は、若き新大統領に「変化」と「希望」を託した応援歌のように聞こえた。

強い愛国心をアピール

 決選投票の得票率はマクロン氏が66.06%、ルペン氏が33.94%だった。第1回投票ではマクロン氏が24.01%、ルペン氏が21.3%だったので、得票率の差は大きく広がった。国民が「自由、平等、博愛」の旗の下、「反極右」「反脱欧州」で結束したということだろう。

 マクロン支持層は比較的学歴が高く、経済的にも恵まれた層だという分析がある。確かにパリなど大都会ではマクロン氏の得票率は約90%に達した。