米アマゾン・ドットコムが、内部告発サイト「ウィキリークス」をホスティングサービスから排除したと米欧のメディアが大きく報じている。

 アマゾンは自社のネット通販事業で使っているサーバー環境を外販する形で一般に貸し出しているが、ウィキリークスもアマゾンのサービスを利用していた。

「我々は“自由の地”で排除された」とウィキリークス

ウィキリークスに大規模サイバー攻撃

米アマゾン・ドットコム、ウィキリークスのホスティングサービスを停止〔AFPBB News

 11月最終週の週末にサーバーのダウンに見舞われたウィキリークスは、28日にアマゾンのサーバーに切り替え、その直後に米政府の外交公電を公開した。これを受けて米政府はセキュリティーの強化や米政府に及ぼす影響について協議する特別委員会を設置。

 その後、ウィキリークスがツイッターに投稿し、アマゾンから提供されてるウィキリークスのサーバーが停止したことが明らかになった。

「銃乱射事件はイスラム原理主義の攻撃」、リーバーマン米上院議員

ジョー・リーバーマン上院議員〔AFPBB News

 ウィキリークスのツイッターへの投稿は「我々は言論の自由がある自由の地で排除された」というもの。またその後の投稿でも「言論の自由を好ましくないと考えるなら、書店事業から撤退すべきだ」とアマゾンを強く非難している。

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、11月30日に米上院国土安全保障・政府活動委員会のジョー・リーバーマン委員長の事務所スタッフがアマゾンに連絡を取り、同社のホスティングサービスとウィキリークスの関係について質問した。

 すると翌日になってアマゾンから連絡がありウィキリークスとの関係を解消すると告げられたのだという。その直後にリーバーマン委員長はこれを発表、「アマゾンはもっと早く行動すべきだった」とコメントした。