北朝鮮、最高人民会議を4月11日に開催

北朝鮮・平壌の建設現場を視察した金正恩・朝鮮労働党委員長。国営朝鮮中央通信(KCNA)配信(2017年3月16日撮影)。(c)AFP/KCNA VIA KNS〔AFPBB News

 北朝鮮は中国に石炭などの地下資源を売り、その代金で石油や食料、それに核やミサイルの開発に必要な物資を調達している。米国は核やミサイルの開発を止めさせるために、中国に北朝鮮と交易しないように要請している。ただ、現時点では中国が本当に米国の要請に従うかどうかは、はっきりしない。

 ここでは食料問題に限って言及する。中国が食料の輸出を止めると北朝鮮は本当に困窮するのであろうか。そのことを調べてみたい。

穀物は足りているが豊かではない

 北朝鮮は国連に加盟しており、その傘下にあるFAO(国連食糧農業機関)にもデータを提供している。だからFAOデータからその食料事情を伺い知ることができる。ただ、北朝鮮はウソをつくことが多いから、そのデータを丸のみにすることはできない。

 図1に北朝鮮の穀物生産量を示す。北朝鮮ではコメと共にトウモロコシが多く生産されている。これは寒冷ゆえにコメを生産できる地域が限られるためである。北朝鮮の人々は日常的にトウモロコシを食べている。コメとトウモロコシ以外の生産はわずかである。

図1 北朝鮮の穀物生産量(単位:100万トン、出典:FAO)

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