ネットアクセスのモバイル移行、IT各社決算に明暗

米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の歩道でスマートフォンを操作する歩行者(2013年6月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan〔AFPBB News

 中国レノボ・グループ(聯想集団)傘下の米モトローラ・モビリティはこのほど、同社のスマートフォンに米アマゾン・ドットコムのAI(人工知能)音声アシスタント「Alexa」を導入すると発表した

モトローラがアマゾンのAlexa採用

 まずは昨年発売した「Moto Z」シリーズで、Alexa用の拡張モジュールを用意する。その後は、モトローラ製の他のスマートフォンでもAlexaを利用できるようにするという。

 Moto Zは一風変わったスマートフォンで、スマートフォン本体背面にマグネットで装着するパネル型モジュールを利用できるのが特徴だ。モトローラはこれを「Moto Mod」と呼んでいるが、それにはいくつかの種類があり、例えばズームレンズ付きデジタルカメラのMoto Modや、高音質スピーカーを搭載したMoto Modなどがある。

 今回の発表によると、モトローラはこれにアマゾンのAlexa用モジュール「Alexa Moto Mod」を追加し、Moto Zの利用者が音声命令で、日常のさまざまな用を済ませられるようにするという。

 例えば、スマートフォンに話しかけるだけで、最新のニュースを確認したり、ショッピングリストに商品を追加したりすることができ、職場から帰宅する際には、自宅のエアコンのスイッチを入れることも可能になると、モトローラは説明している。

 同社はこのモジュールの発売時期を明らかにしていないが、今年中にもこれらの機能が利用できるようになり、さらに年内に同社の他のスマートフォンにもAlexaを統合するとしている。

 Alexaは、アマゾンが米国、英国、ドイツで販売しているスピーカー型アシスタント機器「Echo」シリーズや、映像配信端末「Fire TV」シリーズで利用できるアシスタントサービスだが、これまでは、主にこれらのアマゾン製品以外では利用できなかった。

 そうした中、ここ最近は大手メーカーが相次いでアマゾンとの提携を発表。自社製品にAlexaを導入する計画を明らかにしている。