2017年3月卒業予定の大学生の就職活動は、面接などの選考の開始時期が従来の8月から6月へと前倒しになった。この「短期決戦」により、企業も学生も工夫を迫られている。

 近年、新卒者の採用活動において、「ダイレクト・リクルーティング」という人材獲得手法が注目されている。人材紹介会社や求人広告による従来の人材サービスと異なり、インターネットを活用して企業側から直接、学生にアプローチする手法だ。

「人材採用最前線2017‐2018」※週刊ダイヤモンド第104巻26号p104~p105より引用


 この手法を採用する「キミスカ」が話題を呼んでいる。「キミスカ」は、企業の採用担当者が欲しい学生にピンポイントでスカウトメールを送れるという、斬新な就活サービスである。

 そこで今回は、この革新的ともいえる「キミスカ」について紹介する。
 

採用担当者が全国の学生を直接スカウト

「キミスカ」を運営するのは、新卒採用など企業の人材採用活動を総合的に支援する株式会社グローアップ(東京都新宿区)。同社は、2013年に、従来とは異なるタイプの斬新な就活サービス「キミスカ」を始めた。


「キミスカ」には、全国3万人を超える大学生が登録しており、採用担当者は、大学名や学部・学科、希望職種、希望勤務地などを入力して検索をすることができる。検索結果一覧から気になった学生がいれば、自己PR、取得資格に加え、他社の選考状況など、更に詳細な登録情報を確認することができる。

 情報を確認した結果、実際に会ってみたい学生がいれば、「キミスカ」を介して直接メールを送ることができる。これまで、企業側が学生に送ったスカウトメールの数は36万通を超える。また、大手就活サイトのメールの開封率は2%程度とされているが、「キミスカ」の「プラチナスカウト」(月に30通の制限メール)では約6割であり、その後のエントリー率は約3割とのこと。その効果は絶大だ。

「キミスカ」を活用することにより、企業の新卒採用担当者は、希望条件にマッチングした学生だけを相手に、効率的に採用活動を行うことができる。一方、新卒者は、選考を受ける企業の数を絞ることができ、就職活動を短期化することができる。「キミスカ」は、企業と学生、互いにとって有用なツールといえよう。
 

他社の選考状況をリアルタイムにチェック

「キミスカ」を利用している学生の多くは、就職活動の進行とともに登録内容を更新するため、採用担当者は他社の選考状況をリアルタイムに確認することができる。

 既に他の企業で最終面接やその直前まで進んでいる学生には、場合により、特別選考枠でスカウトメールを送ることも可能だ。この場合、選考プロセスは大幅に省略され、企業の手間も減る。
 

優秀な学生をピンポイントで

「キミスカ」は、企業側が興味のある学生を探すだけのツールではない。

 例えば、技術力のある名が知れたメーカーの場合、エンジニアの応募者は多数集まるが、営業職の応募は少ないということがある。このような場合には、営業希望者に絞ってメールを送るという使い方も可能だ。

 また、ブランド力のある大企業は、多く集まりがちな安定志向のある学生ばかりではなく、安定志向ではない学生もある程度確保したいと考え、「キミスカ」を利用している。ある大企業では、新卒社員のうち、幹部候補生として採用する約1割は「キミスカ」、残りの9割は一般の就職ポータルを使って採用している。
 

「キミスカ」以外にも

 グローアップには、さまざまな業界・業種に精通したコンサルタントが在籍しており、「キミスカ」以外にも、新卒者などの人材紹介を行っている。また、ヘッドハンティングも事業の柱である。これまで蓄積された経験・知識・ノウハウにより、企業の幅広い採用課題に対応することが可能だ。


 なお、「キミスカ」でも、学生個別に就職相談をすることが可能だ。新卒専門のコンサルタントが、面接対策、履歴書やエントリーシートの添削など、就職活動を総合的にサポートしてくれる。「キミスカ」の利用者であれば、いつでも相談は無料だ。

 企業の採用活動の効率化が図れる、スカウト型就活サービス「キミスカ」。これまでの新卒者の採用活動では満足できなかった企業は、ぜひ活用してほしい。
 


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