「パナマ文書」疑惑で欧州サッカー連盟を捜索 スイス

スイス・ニヨンにある欧州サッカー連盟本部。パナマ文書にはUEFA前会長のミシェル・プラティニの名前が。(c)AFP/FABRICE COFFRINI〔AFPBB News

 パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した「パナマ文書」がフランスを揺るがしている。

 パナマ文書には、有名無名のフランス人1000名(組織も含む)の名前が記載されていた。彼らがダミー会社やオフショア(非移住者向け)口座を所持しているのではないかとの疑惑が生じ、フランスとパナマの政治問題にまで発展している。

 フランソワ・オランド大統領は4月7日、パナマ文書に名前が記載されたフランス人に関して「正式な捜査」に着手するよう司法当局に命じた。同時に、パナマのファン・カルロス・バレール大統領に対し、パナマ文書に関する正確な情報を発表するように要請した。

 この1000人という数字は「以外に少ない」との指摘もある。これからまだ続報があるのではないかと、フランスの富裕層の中には戦々恐々とする者もいるようだ。

名前が挙がった欧州サッカー界のドン

 著名な人物、組織としてフランスで名前が挙がっているのは、サッカーの元仏代表で国際サッカー連盟(FIFA)前副会長/欧州サッカー連盟(UEFA)前会長のミシェル・プラティニ、極右政党・国民戦線(FN)の前党首ジャン=マリ・ルペン、その娘で現党首のマリーヌ・ルペン、ジェローム・カユザック元予算相、大手銀行ソシエテ・ジェネラルなどである。