タイ軍政トップ、「愛国的」韓流ドラマを称賛 国民に視聴勧める

タイの軍事政権も「太陽の末裔」を称賛、国民に視聴を促したという(写真はプラユット・チャンオーチャー首相、2015年11月18日撮影)〔AFPBB News

 連日北朝鮮の威嚇により南北間の緊張感が高まる中、巷では軍人とボランティア従軍医とのラブストーリーが韓国女子のハートをわしづかみにしている。

 初回視聴率14.2%から始まって、ついに最高視聴率33%をたたき出した怪物ドラマ「太陽の末裔」は、久々の韓流スター誕生を告げるものと言える。

 日本では韓国ドラマを一律に韓流ドラマと呼んでいるが、韓国では「韓流ドラマ」と普通の「ドラマ」とは一線を画している。

 韓国でいくら人気があっても出演作が韓流ドラマでないと、韓流スターとは言わない。韓国で言う「韓流ドラマ」とは、ずばり海外に輸出され人気を得たドラマということになる。

 ペ・ヨンジュンの場合は、韓国の中でも人気があり、韓流スターでもある。しかし、必ずしも韓国のスター=韓流スターとは言い切れないのだ。

中国や東南アジアで根強い人気

 さて、韓国のドラマは「韓流ドラマ」を狙うが、簡単にはなれない。特に、日本では韓流ドラマブームは下火になって、あまり興味を持たれない。だが、中国や東南アジアは事情が違う。まだまだ韓流ドラマへのニーズがあるのだ。

 これまで韓流ドラマには一定の法則があり、その法則にのっとってストーリーを展開させてきた。例えば、主人公同士の血縁関係、財閥の子息と一般人の恋など、一般的にはあり得ない設定だが、それを劇的に活用して興味を引っ張っていた(「冬ソナ」がそれの典型と言える)。

 だが、それも飽きられてきて、一昨年中国で大ヒットした「星から来たあなた」は、異星人と地球人との時空を超える恋物語だった。韓流ドラマも進化しているのである。

 今回は、PKO派遣される 韓国陸軍特殊戦司令部(ROKA-SWC)の軍人と女医との恋愛物である。