ミニブログサービスの米ツイッターが最高経営責任者(CEO)の交代を発表した。共同創設者でこれまで2年間CEOを務めてきたエバン・ウィリアムズ氏(38)に代わり、最高執行責任者(COO)を務めていたディック・コストロ氏(47)が新CEOに就任した。

 ウィリアムズ氏は、新サービスの開発などの製品戦略に注力するという。

ウィリアムズ氏は製品戦略に注力

ツイッターのウィリアムズCEOが退任、製品戦略に注力

ツイッターの共同創設者、エバン・ウィリアムズ氏〔AFPBB News

 ウィリアムズ氏は、サービス開始時の4年前からその開発に携わり、先頃のサイトの刷新の際も陣頭指揮を執ってきた。しかしほんの2年前には20人ほどだった同社の従業員は今では300人にまで増え、製品戦略に時間を割けないという状況が続いていた。

 同氏は自身のブログで、「今後はサービスの方向性の構築や、製品開発に情熱を傾けたい」とし、CEOの退任を自ら決断したことを打ち明けている。

 一方のコストロ氏は、経営コンサルタントの経験を持ち、米グーグルで広告部門のマネジャーを務めるなど、経営と広告事業のベテラン。

 ツイッターの収益基盤を構築するために、2009年にウィリアムズ氏の強い要望で同社のCOOに就いた。「広告に精通し、収益向上や会社運営に優れた能力を持つ」とウィリアムズ氏が高く評価する人物だ。

グーグルに縁のある2人のアントレプレナー

 実は、この2人にはグーグルに会社を売却したという共通点がある。コストロ氏は2007年にブログやポッドキャストなどのコンテンツを配信するフィードバーナー(FeedBurner)という会社をグーグルに売却している。

 ウィリアムズ氏は2003年に「ブロガー(Blogger)」と呼ぶブログサービスの運営会社ピラ・ラボをグーグルに売却した。