シリア空爆で市民26人死亡、有志連合が実施か

国連常任理事国の中国はなぜ有志連合の対IS戦に加わらないのか。シリア空爆を終えイラク北部を飛行する米軍戦闘機。DVIDS提供(資料写真、2014年9月23日撮影)。(c)AFP/US Air Forces Central Command via DVIDS/Senior Airman Matthew Bruch〔AFPBB News

 ある軍事専門家は、世界が新たな世界大戦に突入する可能性はほとんどないと断言する。その代わりに世界はテロの攻撃にさらされている。先進主要国は有志連合を組んでテロとの戦いに挑んでいる。だが武力はテロの脅威を短期的に抑制することができても、テロを根絶することはできない。

 テロの脅威にさらされているのは、中国も同様だ。中国は多民族国家であり、中央アジアの国々と陸続きである。テロリストの侵入をいかに防ぐかは喫緊の課題である。

 しかし、不思議なことに中国は主要国有志連合のテロ掃討活動に参加していない。中国外交部スポークスマンが「中国は責任のある大国である」といつも協調しているにもかかわらず、だ。なぜなのだろうか。

軍事力の詳細を明らかにしたくない中国

 まず軍事専門家によると、中国はテロ勢力と戦う能力が不十分だという。たとえばISの掃討作戦に参加する場合、弾薬や食糧などの補給を行う必要があるが、中国には遠隔地への補給体制が十分に整えられていない。中国にはミサイルなどの戦略兵器があるが、テロとの戦いにおいて戦闘力が十分に強化されていないとみられている。