ラグビー日本代表、W杯イングランド大会の軌跡

AFPBB News〕ワールドカップで見事、大きな壁を突破したラグビー日本代表。

 整理整頓が苦手な私に1つの課題が与えられた。

「毎晩、仕事場を離れる時、机の上に物を置かない」という課題である。やってみると分かるのだが、どんどん増える机上の資料の保管とその量的な管理、それをまたすぐ引き出せるように固定の場所を決めてヘダーをつけるなど頭を使う必要がある。この単純な課題を達成するにも工夫が必要で、あらゆる整理整頓の端緒となる。これが、ミニドリルの一例である。

「やらねばならぬ」と分かっていても、長年親しんだ環境を変え、新しいことにチャレンジすることは難しいものだ。そのきっかけを作ってくれるものがミニドリルである。

 ミニドリルとは、ある技術やスキルを磨くために、簡単な反復練習により自分の弱点を矯正し、強みをさらに強化することができるドリルのことだ。応急処置とは異なる。もっと根本的なものである。適切な日本語が見当たらないのだが、この基礎訓練が、結果として時に大改革につながることもある。

大きな変化をもたらす小さな一歩

 もう1つ例を挙げよう。今年のヨネックスレディスゴルフトーナメントで9年ぶりの優勝を果たした大山志保プロは、38歳にしてショットの正確性、飛距離がまた伸び始めたという。その陰には二軸打法から一軸打法への大変更が大きく影響しているらしい。

 二軸から一軸への変更というのは、ゴルフスウィングのテークバックで右への軸ぶれを防ぐため、右足のかかとを常に上げてスウィングする方法だ。これはゴルファーにとって根本的で重大な変化なのだが、長年続けてきた技法を変えるのは容易なことではない。

 この際に効果的なミニドリルがあると、それを繰り返し反復練習することで自らの欠点を矯正しながら新しい技術全体をマスターする大きなきっかけとなる。やらねばならないと分かっていても、最初の一歩がなかなか踏み出せないケースは多いだろう。ミニドリルは、その最初の一歩になるのだ。