中国懸念で世界同時株安、米NYは一時1000ドル超急落

米ニューヨーク市場で、株価を表示したモニターを見つめるトレーダー(2015年8月24日撮影)〔AFPBB News

 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が異例のコメントを出し、同社の中国事業を巡る懸念の払拭を図ったと海外メディアが報じている。

クック氏「iPhoneとApp Storeが好調」

 これはクックCEOが米経済専門テレビ局CNBCの番組ホストを務めるジム・クレイマー氏に電子メールを送って伝えたもの。クレイマー氏は番組内でこれを読み上げ、その後もう1人の番組ホストであるカール・クインターニーラ氏がツイッターにその全文を投稿した

 それによると、クックCEOは「この7月と8月における我々の中国事業は引き続き力強い伸びが見られた」とし、「現にiPhoneのアクティベーション(利用開始設定)件数はここ数週間で加速しており、過去2週間の中国におけるApp Store(アプリ配信事業)の業績は今年の最高水準に達した」と述べた。

 さらに同氏は「今のところ今期(7~9月期)における我々の業績は安心だ」とも付け加え、「中国市場には長期間にわたり、かつてない機会がある」と指摘した。

 同氏はその理由として、中国ではLTE通信の普及がまだ低い水準で、今後大幅な伸びが期待できること、今後数年にわたり同国の中間層が目覚ましく増大することを挙げた。