米シーネットなどの海外メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムは「Handmade」と呼ぶ新たなオンラインストアを開設する準備を進めているという。
このストアでは、その名のとおりハンドメイド作品を取り扱う。同社はすでに、商品を制作し、インターネットで販売する個人やプロの作家、アーティスト、職人などにコンタクトをとっているという。
競合サービスの出品者にアプローチ
この分野の企業では、先頃米ナスダック市場に上場した米Etsy(エッツィー)が有名だ。Etsyは、衣服などのアパレル、ジュエリーなどの手工芸品、イラストや彫刻といったアート作品などを売買できるオンラインのマーケットプレイス。
報道によると、アマゾンは先週、Etsyの出品者に対し電子メールを送付したという。メールではアマゾンのアンケートページにアクセスするよう案内しており、そのページには「我々は現在新しいストアを準備中です。以下のフォームに入力して最新情報をお受け取り下さい」などと書かれていた。
アンケートフォームには、「アパレル」「ホーム&キッチン」などの作品カテゴリーの選択項目があり、さらに「家具」「アートワーク」「ガーデン&テラス」といったサブカテゴリーの選択欄もあったという。
上場間もないEtsyに強力なライバル
ウォールストリート・ジャーナルによると、アマゾンは同紙の取材に対しコメントしておらず、同社がいつこの新サービスを始めるかは分からない。しかし、数々の競合小売業者を打ち負かしてきたアマゾンの次ぎのターゲットがEtsyになったことは確かなようだと同紙は伝えている。
この新サービスが始まれば、Etsyは新たな課題に直面することになると同紙は指摘している。