運転中のハンズフリー機器使用、Siriが最も危険 米研究

iPhone をつないで使う自動車用ハンズフリー機器〔AFPBB News

  米アップルが全地球測位システム(GPS)の技術を手がける米国の新興企業を買収したと、海外メディアが伝えている。

 この企業は、コヒーレント・ナビゲーション(Coherent Navigation)といい、スタンフォード大学とコーネル大学出身のエンジニアらによって2008年に設立された。同社は商用ナビゲーションサービスの研究開発を行っていた。

数センチ単位の精度を持つGPS

 米ニューヨーク・タイムズや米マックルーマーズなどの報道によると、現在我々がカーナビゲーションシステムやスマートフォンなどで利用しているGPSは、3~5メートル単位の精度を持つが、コヒーレントのサービスは、わずか数センチメートル単位の精密な測位を可能にする「High Integrity GPS (iGPS)」をベースにしている。

 これは、中軌道を回る従来のGPS衛星と、低軌道を回る米イリジウムコミュニケーションズの通信衛星の信号を組み合わせて実現するという。

 マックルーマーズによると、コヒーレントの最高経営責任者(CEO)、ポール・レゴ氏は今年1月からアップルで働いており、現在はアップルの地図部門に籍を置いている。そのほかの共同創業者は今年4月にアップルに移籍し、レゴ氏と同様、位置情報関連エンジニアリングの仕事に就いている。

 アップルは詳細については言及を避けたが、ニューヨーク・タイムズは同社が買収の事実を認めたと報じている。

 ただし、アップルがコヒーレントの技術を自社サービスにどのように使うのかは定かではなく、主に人材の獲得を目的とした「アクイ・ハイア」という形態の買収である可能性もあるという。