日本発のコンサルティング会社として、日本企業の風土や価値観に根差し、上場企業を中心に300社以上、600プロジェクトでコンサルティングを実施しているのがレイヤーズ・コンサルティングだ。独立資本ならではの利点を活かして顧客第一を貫く姿勢にも定評がある。CEOの杉野尚志氏は、「日本企業を強くすることで日本を強くし、ひいては世界経済の発展に貢献することが使命」と語る。同社の経営理念や求める人材像などを聞いた。
 

真の顧客第一を貫く体制に
多くの企業経営者が同社の取り組みに賛同

 「日本という国をリードしているのは、やはり日本の企業。日本企業が世界で強くなることで、日本そのものが強くなれます。当社では、日本発のグローバル・スタンダードの確立をお手伝いしたいと考えています」と語るのは、レイヤーズ・コンサルティングCEOの杉野尚志氏だ。

代表取締役CEO
杉野 尚志 氏

 特徴は、同社自身が日本発の独立系コンサルティング会社であることだ。資本はすべて社員による出資で構成されており、非上場。特定のITベンダーなどとの資本関係がないため、経営の独立性が保たれている。この結果、短期的な利益や特定企業との利害関係に左右されることなく、中長期的な視点で真に顧客の企業価値向上に向けたサービスの提供が可能となる。つまり、みずからの決断に従い、顧客を第一に据えた行動を実践することで、顧客との長期的信頼関係を築くことができるというわけだ。

「当社の姿勢をご評価いただき、古くからおつき合いいただいているお客様も少なくありません。上場企業を中心に300社以上、600プロジェクトでコンサルティングを実施しております」

 同社には「経営諮問委員会」という組織がある。オリックス シニア・チェアマンの宮内義彦氏が委員長を務める同委員会は、サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏をはじめ、著名企業の経営者が委員として参加し、定期的に会合を実施。経営者の視点から、経営コンサルティングに必要な見識・戦略について助言を行っている。

 同じく同社が運営する「賢人倶楽部」という組織もユニークだ。同倶楽部は、CEOを支えるCFO、CSO(経営企画担当・事業開発担当責任者)、CPO(生産・開発部門責任者)、CIOを対象に、一業種一社を原則としたクローズドなメンバーによる、最新動向の共有や意見交換の場。現在、「CFO」「事業開発」「ものづくり」「CIO」の4つの倶楽部が存在し、参加しているのは日本を代表するような大企業の経営幹部ばかりだ。
 

ミドル・マネジメントを実務面でサポートし泥臭く最後までやり切る

「欧米企業の成功事例を基に立派なリポートを書き、トップダウンで『これに従え』と言っても、日本企業ではうまくいかないケースがほとんどです」と杉野氏は話す。

 日本企業はミドル・マネジメント層が重要なカギを握っているから、というのが杉野氏の持論だ。顧客の企業理念をきちんと認識し、顧客とともにビジョンを構築したうえで、顧客のトップはもとより、ミドル層とセッション・議論を繰り返し、「共振」させることが、戦略に基づいた施策を遂行していくには不可欠であり、同社はそこに多くの時間をかける。

 レイヤーズ・コンサルティングでは、このような日本企業に特有の風土や習慣を熟知しながら、戦略・施策の成果・コストをすべて目標計数化し、目標実績管理を行っていく。そして「現場、現物、現実」に密着した「三現主義」を重視し、実行局面まで「執念と情熱で泥臭く最後までやり切る」(杉野氏)という。

同社では社名が表す通り、経営を複数のレイヤー(階層)に分け、体系的にコンサルティング・サービスを提供する。具体的には、「マネジメント」「プロセス」「リソース」の三つのレイヤーそれぞれを、「攻め」と「守り」に分けた六つの象限でとらえる。「グループ・グローバル経営管理」と「ガバナンス経営基盤」、「営業強化・業務改革」と「サプライチェーン・マネジメント」、「ヒューマンリソース・マネジメント」と「ITマネジメント」の6つがそれである。いずれも改革を目指す日本企業にとって、必要性の高い分野ばかりだ。
 

日本にイノベーションを起こしたいと考える人材と一緒に成長したい

 日本企業を強くするために、同社のコンサルタントにはどのような人材が求められているのか。

「私たちの役割は、企業に変化、変革、革新を起こすことです。そのためには、コンサルタント一人ひとりが、自走能力があり、エネルギー放出型であること、そしてプロフェッショナルとしてのプライドを持つべきです」と杉野氏は言い切る。

 レイヤーズ・コンサルティングでは、人材育成にも力を入れているが、その方法にも特色がある。コンサルティングファームのなかには、新たに入社した社員を特定の業界や領域の部門に配属し、専門家として育てるファームも少なくない。しかし同社では、あえてさまざまなプロジェクトに参画させることで、スキルや経験を幅広く習得させる。いずれマネジャーなどリーダー層に昇格した際には専門性を磨くことになるが、それまでは特定の分野に偏りなく、コンサルタントに必要とされる基礎力をしっかりと身につけさせることが狙いだ。

「失われた20年という時期を経て、日本はいままさにイノベーションを必要としています。私たちと一緒に、リーダーシップを持ち、イノベーションを起こしてくれる人材を求めています」と杉野氏が語るように、これから同社に入社する人にとっても、大きな手応えが得られるに違いない。

 

 顧客企業の中に入り込みフットワークよく改革をしてくれる

レイヤーズ・コンサルティングは、日本で生まれたコンサルティング会社でありながら、日本企業の海外進出の支援など、活躍の舞台は世界に広がっています。同社は、複数の領域で高度な専門性を持ちながら、元気でエネルギッシュなコンサルタントが顧客企業の中まで入り込んでフットワークよく動いてくれます。顧客企業の立場になって、一緒に新しいものを創り上げてくれるのは頼もしい限りです。これからさらに大きく成長すると期待しています。

オリックス株式会社
シニア・チェアマン
宮内 義彦 氏
レイヤーズ・コンサルティング
経営諮問委員会委員長

 

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