英ロイター通信によると、米アマゾン・ドットコムは、スマートホーム関連の機器を研究するプロジェクトを進めているようだ。
アマゾンが描く、家がネットにつながる世界
プロジェクトはまだ初期段階で、将来どのような製品に結びつくのかは定かでない。だが同社はインターネットに接続した様々なセンサーから得られる情報をもとにして、生活を便利にする仕組みを研究しているという。
そうした機器の中には、ボタンを押すだけで洗剤などの日用品を注文できるWi-Fi機器も含まれるとロイターは伝えている。
アマゾンは、すでにネット通販を便利にする仕組みを提案している。例えばショッピングカートに商品を追加できるバーコードリーダー「アマゾン・ダッシュ(Amazon Dash)」がある。7月下旬に発売したスマートフォン「ファイア(Fire)」には、画像・音声を認識し商品カタログと連携する機能がある。
だが、同社が構想するスマートホームはそれらとは異なり、将来必要になるものを予測し、商品やサービスを提供する機能を備えるという。これには例えば洗濯機が故障する前にそのことを知らせたり、機器の消耗品の交換、補充時期をあらかじめ知らせたり、といったことが考えられるという。
スマホやタブレット手がけた最先端技術開発拠点
ロイターによると、アマゾンはこのプロジェクトを、米カリフォルニア州のクパチーノとサニーベールにある秘密研究開発部門「Lab126」で進めている。
このLab126は、アマゾンのハードウエア製品を基礎から研究、設計する部門で、最先端技術開発拠点と同社は位置付けている。Lab126はこれまでに、電子書籍端末「キンドル(Kindle)」や、タブレット端末「ファイアHD/HDX(旧名キンドル・ファイア)」、映像配信端末「ファイアTV(Fire TV)」、前述の「アマゾン・ダッシュ」、スマートフォン「ファイア」などを手がけている。