米アップルが9月19日に販売を開始する「iPhone 6 シリーズ 」には、すでに膨大な数の注文が入っているようだ。
同社が今週明らかにしたデータによると、9月12日に予約受付を開始してから24時間後の注文数は400万台を超えており、この数は歴代のアイフォーンの中で最も多いという。
過去のデータを見ると、一昨年の9月に発売した「iPhone 5」は予約受付から24時間の注文数が200万台となり、その前のモデル「iPhone 4S」の2倍の数を記録した。
また昨年発売した「iPhone 5s」と「iPhone 5c」については、前者の事前予約受付を行わなかったため、比較できるデータはないものの、発売後3日間の両モデルの合計販売台数は900万台を超えた。
今回の400万台という初日の注文数、2年ぶりのメジャーアップデート、画面の大型化といったことを考えると、iPhone 6 シリーズは、新たな記録を作りそうだと指摘されている。
ただ、今回寄せられた注文数はすでに、事前予約用として用意した初回出荷分を上回っている。かなりの数を9月中に出荷できるが、事前予約分の多くは10月にずれ込む見込みだと、アップルは説明している。
20万人超の工員が新モデルに専念
そうしたなか、中国の工場では、今急ピッチで新モデルを生産していると、米ウォールストリート・ジャーナルが伝えている。
それによると、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の組み立てを請け負う台湾ホンハイ(鴻海精密工業)傘下のフォックスコン(富士康科技)は大量の注文を抱えており、生産が需要に追いつかない状態だという。
同社は、中国の鄭州にある同社最大の施設で人員増強を図っている。ここには新モデルを専門に担当する20万人超の工員がおり、組み立てやメタルケースなど主要部品の製造を行っている。