はじめに
人類は有史以来、その気力・知力・能力発達の成果として科学技術を進歩させたことにより、今日までに高い精神文明・物質文明又は両者総合の社会を築いてきた。この間人類は、常に近隣の諸国と摩擦を起こしながらも、自然災害などのリスクを回避しつつ、生活向上の確保という目標に向かって困難を打破しつつ進歩してきた。
ここでこの論文を書く前提として、1つの重大な日本人の欠陥を指摘しておかねばならない。それは第2次世界大戦に敗れた結果として、連合国軍(主として米国)の占領下の政策として、「日本を二度と立ち上がって連合国に対抗できない国にする」ことを目指す政策の下において洗脳されてきたことだ。
かくて日本人は、徹底した劣化・洗脳教育のお陰で建国以来培ってきた精神文化を崩壊させられた。この間日教組および左翼系要員は、当初の段階は劣化・洗脳教育の普及を支えただけだった。
しかし戦後67年の今日では、あたかも職業のように完全にのめり込まされ、国家破壊政策の原点を担う選ばれた要員と認識し、日本崩壊政策を国民に教育している。かかる要員であるポピュリストたちによって劣化洗脳教育は常態化されている。
1 亡国洗脳教育の被害からの脱却
日本人は、今でも大戦後の占領下で受けた劣化教育の延長戦として、亡国を強制する教育の下にあることを確りと認識し、脱却する政策の創設・実行に国民一丸となることが急務である。
しかし残念ながら、占領下以降今日まで、文部(科学)省の指導の下で日本教育の復興を柱となるべき日教組が主体となって、日本人劣化教育普及徹底のお先棒を担いでいる。今日の日本は、洗脳によって身につけられた劣化政策故に独立国家の持つべき自覚のない政治家、官僚及び教育者、経済人が育ち、当然のごとく後輩を指導している。
中国をはじめとする近隣諸国は、直接の占領国であった米国から引き継いだ日本人劣化教育遂行の先頭に立ち、日々一段と強力に洗脳教育が推し進められている。この実態に協力して日本人劣化教育滲透継続を強化するために生き続けているのが、日本の左翼系の人々および日教組だと言い得る。
彼らポピュリストたちの行動によって、建国以来営々として築いてきた日本的精神文化は完全に破壊され、現状では国家の将来に向かう発展に貢献するんだという自覚を持った国民を集結させて対抗しない限り、精神文化は回復できない状態になっている。
しかもその影響力は、日本人の総ての活動分野に広く普及・潜在させられてしまっている。かかる破壊行動は、日本人、特に指導的地位ついた要員達が無自覚だったために、戦後67年にわたって継続させられてきている。
そのため、戦後の物質文明教育のみを受けた多くの一般庶民は、この状態が正常だと認識して身につけてしまっている、すなわち日本人の大多数は精神文明なしの劣等民族に成り下がってしまった状態下にあるのが現状である。
今でも「国際左翼系ポピュリズム」に完全に染まっている日本人は、第2次大戦以降の営々たる努力と、朝鮮戦争特需に代表される経済復興期の成長過程で手にした、「豊富な消費可能物質の陰に潜む物質文明」に踊らされたままである。
占領下で強制された精神文明の放棄という深刻な負の事態に、ポピュリストたちは有頂天になり、あらゆる機会を求めて全国民を徹底的に劣化教育し続けている。そのことにより、日本国民は失った精神文明に目覚める能力を失なってしまったままである。
これら事象のうち最も恐るべきものは、日本人が国家存立の基盤である必須の資源を「完全に輸入に頼らざるを得ない無資源国家」であることを忘れ去り、大半の日本人は、自己の周囲に氾濫する大量の消費可能物質に満足して精神的に堕落しつつ国家を破滅に向かわされている。
当然ながら日本人は、戦後の占領下で完全に失なわされた美しく気高い、人に対する尊敬、自己犠牲の精神、相手と行動をともにする協調精神等の「精神文明」を失ったがゆえに、それを復興させなければならない非常事態にあることに思いが至っていない。
この実体から立ち上がって、精神文明を復活させるには、国民を現行の学校教育および成人教育において行われている、「第2次大戦は総べて日本人の責任であった」という「自虐史観」から脱却させ、旧日本に存在した美しい精神文明への復活を迅速に実行させねばならない。
そのためには、国民が総力を挙げて、まず進んで調査をして実態を確りと認識し合い、復旧に全勢力を傾注することが急務である。