男女間の浮気とは、例えて言うならばスポーツの試合と同じです。サッカーや野球やボクシングと変わりません。自分はいかに攻撃して得点(浮気達成)しつつも、相手(恋人・配偶者)からの攻撃(浮気)を阻止するか、その両者の駆け引きが男女の恋愛関係です。

攻撃が好きな男と守りが固い女

 男性はディフェンスが下手ですが、多少の失点は覚悟のうえで得点を重ねようとします。女性の方は攻撃もしますが、特に守備が上手です。

 男性の攻撃のパターンを事前に察知して(性的嫉妬機能や「うそ発見メカニズム」を作動させて相手のうそを見抜き)、守備隊形を整えていつでも反撃に出る態勢を整えています。

 女性は様々な防衛行動を取るため、男性は攻めたいのは山々ですが、なかなか得点には結びつく攻撃ができません。

 一方、女性も守備だけに徹するわけではなく、カウンターなどの方法を使って得点しようとします。表面上は仲良く見えても、頭の中では様々なことが去来しているはずです。それが男女の恋愛であり、浮気のメカニズムなのです。

 浮気という試合には、本当の勝利者がいないという悲しい試合ではあります。浮気ではなく本気の恋愛では、恋愛の成就は結婚という形でみんなから祝福されますし、女も男も同時に勝利者になることができます。

実は勝者の存在しない試合

 しかし浮気という分野では、本気で好きになった異性に対しては悲しませることになるし、本命が悲しんでいるのに自分が喜ぶわけにもいきません。

 このように浮気には一時の喜びがあるのでしょうが、将来にわたって秘匿しなければならない事実と不貞を働いたという罪悪感がずっとつきまとうことになるのです。この意味で本当の勝利者のいない試合ということになります。

 今まで見てきたことから、浮気をするかしないかの意思決定を計算式(アルゴリズム)にすることも可能です。1つの例を挙げてみます。

 あなたに恋人あるいは配偶者がいたとします。ここに浮気したい相手が現れました。大変素敵な人です。努力すればその人と浮気が可能です。この場合、浮気をしますか、しませんか?