米韓首脳会談、対北譲歩なしで一致

ホワイトハウスでの共同記者会見で握手する米国のバラク・オバマ大統領(左)と韓国の朴槿恵大統領〔AFPBB News

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任後初めての外遊として2013年5月5日から10日(現地時間)まで米国を訪問した。

 バラク・オバマ米大統領との韓米首脳会談、在米韓国人との懇談、CBS放送との単独インタビュー、ゼネラル・モーターズ(GM)会長など米経済人との昼食会などせわしない日程をこなした。

 そんな中でサムスンや現代自動車など韓国を代表する財閥の総帥が大統領訪米にずらりと同行して注目を集めた。

 朴槿恵大統領の今回の訪米は、韓国でも連日大きく報道された。特に8日の米議会での演説は、テレビ各局が生中継するなどメディアの関心の高さは異例とも言えた。

韓国国民を沸かせた「4つの関心事」

 メディアやネチズンの間では、今回の訪米は概ね好評だったようだ。10日朝のニュースは、「朴槿恵大統領訪米に関する国民の4つの関心事」として、以下のように報じていた。首脳会談の内容など「硬派」の内容を除く、一般の関心事だ。

(1) 朴槿恵大統領が英語で演説
(2) 朴槿恵大統領の「韓服外交」
(3) 経済人大挙同行
(4) オバマ大統領夫人はどこに行ったの?

韓国大統領が米議会で演説、非武装地帯に国際平和公園建設を提案

朴槿恵大統領は米議会で英語で演説した〔AFPBB News

 朴槿恵大統領は30分にわたって英語で議会演説をした。一部のテレビコメンテーターなどからは「どうして韓国の大統領が英語で演説をしたのか」と批判的な声も上がったが、一般国民の反応は「大統領は英語も上手だ」と好意的だった。

 朴槿恵大統領が韓国の伝統服を着て何度か会合に登場したことも概ね好評だった。初の独身女性大統領の訪米に配慮してかオバマ大統領夫人の姿が見えなかったこともネチズンの間では話題になった。