大阪府議会議員の宗清皇一氏をゲストに迎えた、今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。大阪府のインフラ整備や災害対策における課題、原発再稼働問題などについて、宗清氏が現職府議会議員の視点から語った。

兵庫県と大阪府では、公共事業に対する意識がまるで違う

中山 今回は東大阪市選出の大阪府議会議員、宗清皇一さんにお話を伺います。宗清さんは政治家になられて間もなく丸6年だそうですが、現在最も力を入れている活動は何ですか。

宗清 我々地方議会の議員は、知事から提出された議案をチェックし、間違いがないかどうか判断する仕事を行っています。

 もちろん全てに力を注いでいますが、中でも今大事なのは、財政を規律あるものにすることと景気対策です。大阪に一番足りない景気対策や産業対策を、松井(一郎)知事がしっかり進めているかどうかを検証しているのです。

中山 先日、宗清さんからお聞きした話によると、兵庫県と大阪府では予算の使い方が大きく異なるそうですね。

宗清 国から緊急経済対策として各都道府県に配られる予算があるんですが、兵庫県は阪神・淡路大震災の教訓からか建設事業などの公共事業に注力しています。

 前年度比で30%ほど公共事業を増やし、安心や安全、防災や減災対策に取り組んでいるわけです。

 ところが、大阪府ではそれをほとんどやっていない。国のお金をもらい、そこにプラスして今年の予算を組んでも建設事業の伸び率はわずか5.5%ほどです。この数字からも大きな意識の差を感じます。

世界のインフラ老朽化に警鐘、笹子トンネル崩落事故

笹子トンネル崩落事故は世界のインフラ老朽化への警鐘に〔AFPBB News

 国が経済対策としてお金を出してくれたのだから、大阪にとっては千載一遇のチャンスなんです。

 ここ数年、公共事業はどんどん削られていますが、大阪のインフラは昭和40年代に造られたものが多く、老朽化が進んでいます。それを長寿命化するために維持管理費を使う必要があります。

 また、学校の耐震化の問題も挙げられます。私学も公立も含めて大阪の耐震化率は全国平均よりも低く、こうした部分にもっと力を入れるべきですが、府の予算がまったく使われていない。この点についても今まさに松井知事に指摘しているところです。

中山 昨年12月2日、中央自動車道笹子トンネル上り線で天井板崩落事故が発生し、9人の尊い命が失われました。

 かつて民主党が「コンクリートから人へ」という理念を掲げて政権交代を果たしましたが、それによって公共事業費が削減されたことと事故は決して無関係ではないと思います。

 もちろん、自民党政権時代に集中的なメンテナンスを行わなかったことも猛省すべき点ではありますが・・・。いずれにせよ事故が起きてしまった今こそ、学校の耐震や免震、インフラの補修などにもっと予算を投じるべきではないでしょうか。