米マイクロソフトは4日、中国のファーウェイ(華為技術)やフィンランドのノキアと組んで、アフリカ地域のスマートデバイスの普及に協力すると発表した

通信インフラから企業、雇用まで支援する壮大な計画

モバイルヘルス、携帯電話が変えるアフリカの医療

コートジボワールで携帯電話で話す女性〔AFPBB News

 「フォーアフリカ(4Afrika)」というプロジェクトを立ち上げ、2016年までに同地域でスマートフォンやタブレット端末を普及させる狙いだ。

 また100万社という規模で中小企業のIT化を支援し、合計20万人に及ぶ従業員、新卒者のITスキル向上の手助けもするとしている。

 さらに各国の通信当局や通信事業者と協力し、無線通信インフラを整備する。スワヒリ語でクラウドを意味する「マウィング」という、太陽光発電の無線基地局の実験プロジェクトを開始し、アフリカのITインフラを向上させるという。

 このほかマイクロソフトは、アフリカに特化したウィンドウズフォン向けアプリを開発するプロジェクト、北アフリカの女性のスキル向上、雇用を支援するポータルサービスも始めると発表している。

アフリカ向けウィンドウズフォンの新ブランド

 こうして見ると計画は壮大だ。だがマイクロソフトの狙いは同社のモバイル基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン(Windows Phone)8」を搭載するスマートフォンの拡販にある。

 まずは手始めに中国の通信機器大手でスマートフォンメーカーでもあるファーウェイが「ファーウェイ・フォーアフリカ」というブランドの端末を7カ国で発売する。