米IBMが27日にまとめた統計によると、今年の「サイバーマンデー」のオンライン小売売上高は昨年から30.3%増加した。
米国では感謝祭翌週の月曜日がネット上で年末商戦が始まる日とされることからこの日をこう呼んでいるが、今年のサイバーマンデーに当たる11月26日も活況を呈し、売上高は過去最高を記録した。
モバイルからのアクセス急増、タブレットではiPadが9割
IBMが米国企業500社のオンライン小売りデータを集計したこの調査によると、オンラインショッピングのピークは東部標準時の午前11時25分だった。
昨年同様、通勤時間帯を過ぎるとアクセスが急増し、西海岸、東海岸とも長い時間にわたって勢いが止まらなかったという。
今年の傾向は、スマートフォンやタブレットでオンライン小売りサイトを訪れた人が増えたこと。こうした消費者は昨年から70%増加しており、全体の18%を占めた。またこれらモバイル端末経由の販売額もほぼ2倍に増えており、全体の12.9%に上った。
モバイル端末からのアクセス比率はスマートフォンが58.1%と、タブレット端末の41.9%を上回ったが、機種別で見ると米アップルのタブレット「アイパッド(iPad)」がモバイル全体の7.1%を占めて最も多く、これに「アイフォーン(iPhone)」の6.9%が続いた。
またタブレットだけで見るとアイパッドからのアクセスが90.5%と圧倒的で、米アマゾン・ドットコムの「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」や韓国サムスン電子の「ギャラクシー(Galaxy)」の2%台に大きく差をつけた。
今年はスマートフォンよりも画面の大きなタブレットを使って買い物する人が増え、中でもアイパッドが米国人のショッピングツールとしてすっかり定着している。そうした消費者動向がうかがえるデータだ。