13億人を擁すると言われる支邦大陸を独裁的に支配する中国共産党政権、多くの日本人が同じ価値観を持つ民主的国家と勘違いしていた韓国、およびもとより腹黒いロシア政権の悪質さが最近ますます明確になってきた。
国際連盟だけではない、理想から遠い国際連合
尖閣問題に関連して一連の暴力行為を人民に扇動するとともに国連総会での下品な演説をした中国共産党、竹島に上陸して奇声を上げた韓国大統領。そして、不法占領している我が国北方領土へロシアのドミトリー・メドベージェフ首相の視察。
およそ国家最高首脳レベルの行為とは考えられないようなこれら近隣諸国トップの乱暴狼藉を垣間見る機会が多くなって、(実は最近露骨に表面化しただけで、昔からその本質は何も変わっていないのであるが)さすがに平和ボケしていた多くの日本人も度胆を抜かれたと思う。
このような国際社会の良識を無視して狼藉を働く中国共産党とロシアが国連安保理の常任理事国であることから国際連合も結局のところ国際連盟と同じく世界の平和構築に十分貢献できず収拾のつかない無駄骨になってしまいそうである。
国際連盟は第1次世界大戦の悲惨な結果を反省して設立されたが、提唱国の米国が加盟しないなど問題点の多い組織となり、設立からわずか21年目にして第2次世界大戦が勃発し、人類史上未曾有の大惨禍を防ぐことができなかった。
これを教訓に1945年に国際連合が設立された。
その最も重要な安全保障理事会は戦勝の中核となった5カ国が常任理事国として拒否権を持つことで世界の平和と安全を維持する強力な組織とされた。
しかし、その後一応戦勝国(?)であった中華民国政府が常任理事国となったが、それまで第2次世界大戦を共に戦い盟友だったはずの米国を筆頭とする主要国が自国の経済的利益を優先させ中華民国政府を袖にして、支那大陸を席巻した中国共産党政権を承認し、横滑りして常任理事国になっているという不思議な機関となった。
しかも戦後67年にもなる現在、常任理事国でもない(すなち拒否権のない)経済大国日本が米国を除く他の常任理事国よりも多額の資金を拠出(2010年は米国22%、日本12.5%、・・・中国3%など)しているという全く不可解なものである。
第2次世界大戦後、70年近く大規模な紛争がなく、世界平和の維持にこの国際連合が貢献してきたことはある程度認めるが、民主国家と独裁的体制の国家間の意見が歩み寄れないことが多く(国際連盟と同様)ほとんど無力な歴史を辿っており、『正義と秩序を基調とする国際平和』の理想から程遠いのが実態となっている。
要するに、人類社会において国家はもちろん、いかなるコミュニティーであれ最終的には自分達の利益が道義や取り極めに優先する現実は今も昔も変わっていないことを如実に示している。
余談になるが、民主党が政権を取った当初の有力者の1人(またしても民主党を離党し新たな党首になっているようだが)は国際貢献に自衛隊とは別の組織を創設して国連に派遣する方法を主張していた。
このような組織は国連からの要請がなく諸外国軍との整合性もなければ自衛隊の素晴らしさも理解できていない思い付きの発想である。