自民党総裁選直前の9月23日に放送された今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。ゲストに吹田市議会議員で龍馬プロジェクト代表の神谷宗幣氏を迎え、自民党総裁選や日中関係の今後などについて語った。
復活を期す安倍新総裁。首相時代の実績が忘れられている?
中山 自民党総裁選が26日の投開票に向けて終盤を迎えています。9月23日配信の毎日新聞によると、1回目の投票では石破(茂)前政調会長の1位が確実で、2位は安倍(晋三)元首相が先行している模様です。
神谷さんは自民党員ではありませんが、今回の総裁選をどうご覧になっていますか。
神谷 当初は自民党の長老議員の影響力もあって、石原(伸晃)幹事長が有利だと思っていました。しかし、中国による尖閣諸島侵攻について「攻めてこない。誰も住んでいないんだから」と発言するなど、せっかく有利な状況にいたのに自滅していっている。
石破氏や安倍氏が優勢だそうですが、やはり討論を聞いていてもこの2人でなければ今の日本の情勢を乗り切れない気がします。私が代表を務める龍馬プロジェクトにも自民党青年部のメンバーがたくさんいますが、意見を聞くと安倍氏の支持が一番多いんですよ。
先日、小川 榮太郎さんの書いた『約束の日 安倍晋三試論』を読みましたが、この国の今後を考えると、私はぜひ安倍氏に頑張っていただきたいですね。
安倍氏が主張した「戦後レジームからの脱却」は、当時分かりにくいと批判されましたが、要するに米国の占領下で作られた国家体制をいま一度日本人で考え直そうということです。
そのために一番大事なのは、教育で国民の意識を変えることだと安倍氏は述べています。この主張はまさしく私が政治家を目指したきっかけとリンクしている。
実は私が5年前に初当選した時の首相が安倍氏だったんです。一時はお辞めになって落胆もしましたが、自民党の皆さんの支持によって再びここまで来たのですから、期待したいと思っています。
中山 安倍氏は戦後の歴代総理の中でも、防衛庁の「省」への昇格という大きな功績を残しました。他にも、教育基本法の改正や憲法改正のための国民投票法の成立など、重要な改革を成し遂げています。