ドイツのベルリンでまもなく開幕する家電見本市「IFA2012」のプレスイベントで、韓国サムスン電子が、米マイクロソフトの次期モバイル基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン(Windows Phone)8」を搭載するスマートフォンを発表して、皆をあっと驚かせた。
ウィンドウズフォン8に一番乗り
これに先立ちマイクロソフトのパートナー企業であるフィンランドのノキアが、9月5日に米ニューヨーク市でイベントを開催すると発表しており、ここで同OS搭載のスマートフォンが世界で初めて発表されると噂されていたからだ。
サムスンは米グーグルの「アンドロイド(Android)」を搭載した「ギャラクシー(GALAXY)」に重点を置いた製品戦略を展開しており、米ニューヨーク・タイムズによると、同社はこれまでウィンドウズフォンへの対応について沈黙を守ってきた。
しかし、米アップルとの特許訴訟で米国の陪審団がアップルに有利な評決を出したことから、サムスンは今後マイクロソフトとの連携に積極的になるのではないかと同紙は伝えている。
ウィンドウズ端末の新ブランド立ち上げ
サムスンがこの日発表したスマートフォンは、同社が今後展開するウィンドウズ端末の新ブランド「ATIV」の第1弾となる製品で、「ATIV S」と名付けている。
サムスンはこのほか、マイクロソフトの次期パソコンOS「ウィンドウズ8」を搭載する、マイクロプロセッサーの異なる2つのパソコン「ATIV Smart PC」「ATIV Smart PC Pro」を発表、さらにウィンドウズOSの派生版である「ウィンドウズRT」搭載タブレット「ATIV Tab」も発表している。