李明博韓国大統領は平成24年8月10日に韓国が現在不法占領している日本の領土竹島に上陸したとのことである。

韓国大統領竹島上陸の波紋

 竹島の問題は歴史的に明らかに日本の領土であることは日本・朝鮮(韓国)両国の古地図を見ても一目瞭然であるが、サンフランシスコ講和条約によって確定する日本の領土に竹島が含まれていることを知った韓国が、1952年、条約締結直前に当時の韓国大統領李承晩が発した「海洋主権宣言」により、韓国周辺の公海上に勝手に設定した海域線内に含ませたことに始まる。

 この行動を起こす前の講和条約締結にあたって対馬を韓国領とするよう米国に働きかけたが、米国は取り合わなかったため、次に竹島を要求した。

8月2日のユーチューブから転記

 しかし、当時のラスク米国国務次官はその要求も「古来日本が領土としており、韓国が竹島領有を主張していた事実はない」と受け付けなかったため、「海洋主権宣言」すなわち「李承晩ライン」なるものをサンフランシスコ講和条約締結前に「火事場泥棒のごとく」設定したのである。

 従って、これ以降、韓国ではこの国際ルール違反を隠蔽するための国民教育を徹底的に行っているとのことであるが、国家として歴史に厳然と残っている(韓国にとって)不都合な資料を隠し日本領有の事実を歪め、日本への憎しみを満載した教材を使って子々孫々に反日を煽るとはあまりにも悲しい。

 「嘘も百遍言えば本当になる」との格言を地で行く手段を取ろうとしているようであるが、今や昔のように人々の耳から耳への伝承の時代ではなく、過去の大統領の発言や歴史的資料がインターネットを通じて瞬時に全世界から収集できる時代である。

 このような卑劣な手段でなく、正々堂々と論議を戦わせ、結論が出ればそれに従うことが国家間の係争を鎮め、お互いの国民にとって幸せなことであろう。理不尽な無理をすると、将来必ず関係国の多くの人々に不幸を招くことは必定である。

 朝鮮併合時代の慰安婦問題に関しても日本人の一部に不届きな輩もいたであろうが、日本軍(あるいは政府)が組織的に行った事実は明らかにされていない。

 竹島問題も慰安婦問題もこのような韓国の主張の仕方を見ると、(韓国のような大国の大統領ともあろう人物でさえ、今回のような国家の品に著しく欠ける所業を堂々と行うことから)自分たちの都合に合わせて自国に不都合な事実は全て改竄・隠蔽・創作が常態であると疑わざるを得なくなる。