スイスのビジネススクールIMDによる世界各国・地域の競争力ランキング2011年度版では日本は59カ国中26位という事実はご存じの方も多いと思います。

 その要因は経営者の海外経験の少なさや社員の多様性の乏しさにあるとされています。

世界の中での競争力低下

 具体的には以下のような結果となっています。

マネジメント層の国際経験

1位:スイス、2位:香港、3位:ルクセンブルク、・・・47位:韓国、57位:日本

企業ニーズに合致した語学力

1位:スイス、2位:ルクセンブルク、3位:オランダ、・・・31位:韓国、58位:日本

学生の海外留学(高等教育レベル)

1位:ルクセンブルク、2位:アイスランド、3位:スロバキア、・・・11位:韓国、47位:日本

 今後ますますグローバル社会となっていく中で、この結果を日本の世界におけるプレゼンス低下の兆候として捉えるぐらいの危機意識は持った方がよさそうです。

若手社員の海外志向は二極化?

 上記のような状況に追い打ちをかけるかのように、昨今メディアでは海外勤務を避ける若手社員が増えていると伝えられていますが、実は海外志向と国内志向に二極化しているという調査結果もあります。(出典:「第4回新入社員のグローバル意識調査・PDF」2010年 産業能率大学調べ)