米ヤフーは16日、同社の最高経営責任者(CEO)兼社長に、米グーグルで部門副社長を務めたマリッサ・メイヤー氏(37)を任命したと発表した。今年5月に学歴詐称問題でスコット・トンプソン前CEOを解任して以来、ヤフーがどんな人物をCEOに選ぶのか様々な観測が流れていたが、それがまさかのライバル、グーグルの幹部だったとは驚きだ。

グーグルに電話で辞任を申し出、翌日からヤフーに移籍

米ヤフー、新CEOにグーグルのメイヤー氏を指名

ヤフーの新CEOになることが決まったマリッサ・メイヤー氏〔AFPBB News

 米ニューヨーク・タイムズなどの海外メディアによると、メイヤー氏がヤフーから初めてアプローチを受けたのは6月の中旬。

 その1カ月後の7月16日の午後、メイヤー氏がグーグルに電話で辞任を申し出て、数時間後にヤフーが発表した。

 CEO、社長職の就任は翌日の17日としており、この突如の移籍劇をメディアが大きく取り上げている。

 メイヤー氏はグーグル創業当時からのメンバーで、同社の20番目の社員。グーグル初の女性エンジニアであり、同社で最も魅惑的で華やかと評される「グーグルの顔」だ。

 スタンフォード大学でコンピューター科学を専攻し、グーグル入社後は、画像・書籍・商品検索、ニュースサイト、電子メールなどのサービスを手がけ、2010年からは、地図・位置情報サービスを統括する部門の副社長を務めていた。

 メイヤー氏はこうしてグーグルで部門副社長に昇進し、1000人を超える製品マネジャーを率いるようになった。

 しかしグーグルは2011年に同氏の上司として別の人物を上級副社長に配置しており、その人事に本人が満足していなかった可能性があるとニューヨーク・タイムズは伝えている。

ヤフーでは5年間で6人目のCEO

 一方のヤフーは、 暫定CEOも含め過去5年間で6人目のCEOを迎えることになる。

 同社では、昨年9月にキャロル・バーツ元CEOが突如解任され、今年1月にはスコット・トンプソン前CEOが就任し、過去最大規模のリストラ策など打ち出すなど経営改革を進めていたが、5月になって学歴詐称が発覚、同氏もCEOを解任された