米アップルが4~6月期の決算発表を行うのは7月24日(米国時間)だが、これに先立ち同四半期の「アイパッド(iPad)」の出荷台数が2000万台になるとの予測が報じられ、話題になっている。
2000万台というのは、1年前の販売実績である925万台の2倍以上、四半期ベースで過去最高を更新した昨年10~12月期の1543万台も上回る数値だ。
中国市場に期待、予測値を上方修正
そう予測したのは米投資銀行ニーダム&カンパニーのアナリスト、チャーリー・ウォルフ氏。同氏が顧客向けに出したリポートをアップルの情報に詳しい米アップルインサイダーが入手して公表した。
それによるとウォルフ氏は今回、4月に公表した事前予測値の1350万台から大幅に上方修正した。
その理由は「4月時点では十分に分析できていなかったため」としているが、商標権問題を解決したアップルがこの7月20日から中国本土で最新アイパッドの販売を始めることも理由の1つにあるようだ。
今年1~3月期におけるアップルの全売上高は391億8600万ドルだったが、そのうち中国の売上高は79億ドルで全体の2割を占めている。今や中国はアップルにとって米国に次ぐ2番目に大きな市場となっており、アイパッドの新モデルを同国で販売できることの影響は大きいと言えそうだ。
「iPadがiPhoneを抜くのは時間の問題」
またウォルフ氏は、遅かれ早かれアイパッドの出荷台数は「アイフォーン(iPhone)」を上回るとも予測している。アイパッドがアイフォーンを抜くのは時間の問題なのだという。
これについて詳しく見てみると、例えば直近の四半期におけるアイフォーンの売上金額は226億9000万ドルで、アップルの全売上高の約58%を占めていた。これに対し、アイパッドはまだ65億9000万ドルで同17%という規模。