米アップルがタブレット端末「アイパッド(iPad)」の小型モデルを市場投入しようと準備を進めていると米ウォールストリート・ジャーナルや米ブルームバーグなどのメディアが報じている。

 アップルが小型モデルを準備しているという噂はこれまでもあったが、予測報道がしばしば的中することで知られるウォールストリート・ジャーナルなどの有力メディアが伝えたことで、噂の信憑性が高まったと言われている。

画面サイズは8インチ以下、量産開始は9月

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アップルがアジアの部品メーカーに対し、小型アイパッドの量産に向けた準備を依頼したと伝えられた〔AFPBB News

 ウォールストリート・ジャーナルの4日付の記事は、事情に詳しい関係者の話として、アップルがアジアの部品メーカーに対し、この9月にも小型アイパッドの量産を始めるべく準備を進めるよう依頼したと伝えている。

 同紙は今年2月にもアップルが小型アイパッドの試作機を作り始めたと伝えていたが、その時点ではまだ製造に進むかどうかの決定はしていなかったという。

 同紙によると、このアイパッドの画面サイズは8インチ以下。また韓国のLGディスプレイや台湾のAUオプトロニクス(友達光電)といったパネルメーカーがアップルに協力しているという。

 タブレット端末の市場では、既に韓国サムスン電子が「ギャラクシー・タブ(Galaxy Tab)」を、米アマゾン・ドットコムが「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」を投入している。先頃は米マイクロソフトも「サーフェス(Surface)」で新規参入することを明らかにし、米グーグルも自社ブランドの「ネクサス(Nexus)7」を発表した。

 アップルも新モデルを投入し、こうしたライバルの参入によって競争が激化する同市場で支配的立場を守ろうとしているとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

Kindle FireやNexus 7に対抗できる低価格端末

 一方のブルームバーグは、アップルの計画を知っている2人の関係者の話として、小型モデルは画面サイズが7~8インチで、アップルは新モデルを10月に発表し、年末までに発売すると伝えた。

 また2月のウォールストリート・ジャーナルの報道と同じく、新モデルには現行の第3世代アイパッドのような高精細「レティナ(Retina)」ディスプレイは搭載されない。これにより価格はアマゾンのキンドル・ファイアやグーグルのネクサス7の199ドルに近づき、十分に価格競争力を持つ製品になるとしている。