グーグルのメガネ型ネット機器、2年以内に発売へ

サンフランシスコで開かれたグーグルの開発者向けイベントで、同社が開発中のメガネ型ネット機器「グラス(Glass)」を披露する社員〔AFPBB News

 事前の報道通り、米グーグルは27日に自社ブランドのタブレット端末を発表した。

 グーグルは併せて、近未来を感じさせるメガネ型ネット端末、ネット上の映像や音楽コンテンツを家庭のテレビやオーディオ機器で再生するメディアプレーヤーも発表した。

 このうちメガネ型ネット端末は、2年以内に一般向けに製品化するというもので、今のところはまさに近未来の製品。

 またメディアプレーヤーは価格が299ドルと、競合する「アップルTV」よりも200ドル高く、いずれも現時点では商業的な成功の可能性は未知数だ。

 一方、タブレット端末は、先頃米マイクロソフトがこの市場への参入を明らかにしたこともあり、大きな話題になっている。タブレット市場は今後、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドットコム、グーグルによる熾烈な競争が繰り広げられることになると海外メディアは大々的に報じている。

「価格性能比だけでも大きなニュース」

 グーグルのタブレットは「ネクサス(Nexus)7」と呼び、7インチ型。既に米国、英国、カナダ、オーストラリアで注文の受け付けを始めており、7月中旬から出荷を開始する予定。残念ながら日本での販売は未定だ。

 米国での廉価モデルの価格は199ドルで、ディスプレイサイズ、価格ともにアマゾンの「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」と同じ。またアイパッド2の廉価モデルより200ドル安い。CPUは米エヌビディアのクアッドコア「テグラ(Tegra)3」」を搭載しており、バッテリーの連続駆動時間は8~10時間と高性能だ。

 こうして処理能力やバッテリー性能がキンドル・ファイアより優れていることから米ウォールストリート・ジャーナルなどのメディアは、「ネクサス7は強い商品力、価格競争力を持ち、アマゾンの強力なライバルになる」と伝えている。