先頃、米IDCが今年1~3月期の世界携帯電話市場の統計を公表し、韓国サムスン電子がついにトップになったと報告したが、別の調査会社米ガートナーが16日までにまとめた調査でも同様の結果が出た。
ただしガートナーの場合、メーカー出荷台数ではなく販売台数を調べており、より消費者の購買実態に即したデータとなっている。
ノキアの牙城ついに崩れる
これによると、サムスンの販売台数は1年前から25.9%増えて8656万台。一方、1998年から常にトップだったフィンランド・ノキアは22.7%減の8316万台となり、同社は2位に転落した。
3位は米アップルで販売台数は3312万台、アイフォーン(iPhone)は96.2%増と好調に推移している。
この後の順位は、中国ZTE(1743万台)、韓国LGエレクトロニクス(1472万台)、中国ファーウエイ(1079万台)、カナダ・リサーチ・イン・モーション(993万台)、米モトローラ(836万台)、英ソニーモバイルコミュニケーションズ(789万台)、台湾HTC(770万台)。
この中で台数が伸びたのはサムスン、アップル、そして中国メーカーのZTEとファーウエイ。ほかは軒並み減少した。
携帯電話は前年比2%減、スマホは44.7%増
このガートナーのデータでは、携帯電話メーカーにとってスマートフォンがいかに重要で、その戦略の成否が明暗を分けることが分かる。
例えば1~3月期の携帯電話全体の販売台数は4億1910万台で1年前から2%減少している。これに対し、スマートフォンは1億4439万台で伸び率は44.7%。今や携帯電話全体に占めるスマートフォンの割合は34%に達している。