霞が関の現役官僚(仮名:吹雪氏)をゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。「官」の立場から見た政治家、地方分権のあり方、沖縄の問題について語った内容をお伝えする。

官僚組織の位置づけを再考するとき

中山 一般的に、役人は天国だと考えている人が多いのではないかと思いますが、経験21年目の現職官僚の立場から見て、現実はどうですか?

霞が関の官庁街 (撮影:前田せいめい)

吹雪 よく「高級官僚」と言われますが、それほど高給取りというわけではありません。そのあたりの定義も人によって評価が違うところだとは思いますが。

 ともあれ、大事なのは日本の国家を運営するうえで官僚という組織をどう位置づけるかです。政治主導と言われて萎縮する人も中にはいますが、官僚にどんな役割の仕事を与えるべきかをしっかりと考える必要があります。

 役割が小さければそれなりの人材しか集まらないし、優秀な人材も外に出ていく。戦後の日本を支えてきた官僚に代わり得るものとして、政治家などがきちんと機能すればいいのですが、それがどうなのかはよく考えなければいけない。

 官僚組織の役割、またはそれを補完する役割を何に求めるか、全体をパッケージとして考える必要があると思います。

霞が関が永田町に求めるリーダーシップ

中山 地域政党である大阪維新の会の台頭や選挙制度改革問題など、中央政治は不安定な状況に陥っていますが、霞が関から永田町を見るとどう映りますか?

吹雪 われわれは政治に仕える立場ですから、上手く使ってほしいと思います。本来、役人は自らの分を超えて何かやろうと考えているわけではありません。結果的にそうなっている面もありますが、「政治家にちゃんと決めてほしい」という思いがすごく強いんです。

 それなのに政治家は決断できない。理由は、自分たちの政治基盤に生じる影響を乗り越える努力が足りないからです。