筆者は、日本半導体が30年以上何も変わることができないのは、このような組織のジレンマのせいであると考えている。
これはまさに「ピーターの法則」
筆者は「組織のジレンマを大発見!」と思っていたが、残念ながら(?)40年も昔の1969年に『ピーターの法則 創造的無能のすすめ』(ローレンス・J・ピーター著、ダイヤモンド社)として発表されていた。その内容の一部を紹介しよう。
(1)階層社会では、
・全ての人は(現在の地位において有能ならば)昇進する。
・(いずれは)その人の「無能レベル」に到達する。
・職務を遂行する能力がなくなると、それ以上は昇進しない。
(2)組織に「十分な地位」と「十分な時間」がある場合、
・全ての人は、その人の「無能レベル」まで昇進し、そこに留まり続ける。
・やがて、あらゆる地位は、職責を果たせない無能な人間で占められる。
・その結果、仕事は、まだ無能レベルに達していない人が行う。
(3)昇進は「無能への道」の一里塚。その法則として、
・スーパーエンジニアが、スーパー無能マネジャーに!
・組織の上層部は死屍累々。
・無能レベルに達する人の数は、組織に存在する「地位」の数に比例する。
・十分な時間と十分な地位がある組織は、「無能の組織」と化す。
例えば、プロ野球の世界でスーパースターだった長嶋茂雄氏が1974年に引退し、翌年、監督になったが巨人は史上初の最下位に転落した。これなどは、「スーパー無能マネジャー」の好例だろう。
また、皆さんの会社で、平技術者や課長の上に山のように(何をしているのかよく分からない)部長職がいるのではないか? 本部長、副本部長、統括部長、統括副部長、部長、副部長、担当部長、担当副部長、部長代理、部長付・・・、などというように。もし、そうなら、皆さんの組織は、間違いなく無能化している。
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