ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)世界最大手の米フェイスブック(Facebook)に対抗すべく米グーグルが6月末に始めた同社独自のSNS「グーグル+(プラス)」。まだ試験運用中ではあるが、既に多くの人に開放されており、ユーザー数が増加を続けている。
グーグル+、過去最速でユーザー増加中
米国の調査会社コムスコアの最新のリポートによると、グーグル+のユーザー数は1日当たり約100万人のペースで増えており、7月24日時点で2500万人を超えた。
もちろんフェイスブックの7億5000万人とはまだ大きな開きがあるが、これは過去に幾度となくSNSに挑戦し、失敗を見てきたグーグルにとっては朗報だ。
フェイスブックは2500万人のユーザーを獲得するのに約3年を費やしており、米ツイッターは2年を要した。グーグル+はSNSの中で過去最速で成長しているという。
また別の調査会社、米IDCがアプリケーション(アプリ)の開発者を対象に行ったアンケート調査によると、開発者が今注目しているネットサービスはこのグーグル+と、米アップルが今秋始める「アイクラウド(iCloud)」だという。
開発者に期待される「グーグル+」「アイクラウド」
開発者が、今後最も影響を及ぼすと考えているのはグーグル+で、全体の25%がそう回答し、アイクラウドという答えは22%でこれに次いだ。
今回、IDCが調査対象としたのは、アイフォーン(iPhone)やアイパッド(iPad)、グーグルのアンドロイド(Android)端末向けのアプリを手がける開発者だ。
これらのアプリはユーザーが端末に自由にダウンロードし、機能やサービスを拡充できる。この仕組みが受けて、昨今のモバイル端末ブームが起きたと言っても過言ではないだろう。