日本共産党は、多くの人に支持されている党とは言えない。しかし、一部だが本当に素晴らしい地方議員がいるのも確かだ。
住民のために体を張っていると言ってよい献身的な政治活動によって、支持者に「共産党は嫌いだが、あの人には投票する」と言わしめる議員がいる。「自民党や民主党から出ていれば、市長も狙えるのに」と残念がらせる議員が各地にいる。そうした議員が共産党の支持率を下支えしているのは、政治に関わる者の常識だろう。
一流の地方議員にとって、「日本共産党」の看板は選挙時に足を引っ張る存在でしかない。しかし、支持者が「離党した方があなたのためになる」と言っても、その議員が首を縦に振ることはない。
彼らは日本の政党の中で、日本共産党が最も国民のためになる政治をする党だと確信し、入党している。最初から議員になろうと考えて入党する人は、ほぼゼロに近いだろう。そして党活動を頑張っているうちに、党から選挙の候補者となるように打診され、立候補するのだ。そのため自分が議員になるなんて思わなかったという人がたくさんいる。
もっとも近年、入党者も議員も消耗劣化していることが多いが、それはまた別の機会に譲る。今回のテーマは、そうした素晴らしい議員に、彼らも知らない日本共産党の姿を提示することにある。
周りの共産党議員に質問してほしいこと
好き嫌いは別として、日本共産党が「清潔」「クリーン」といったイメージを持つことに異論を挟む人はいないだろう。政治にカネは付きもの。にもかかわらず、日本共産党は企業献金を受け取らない。政党助成金も受け取らない。赤旗の収益や党費、そして党員や支持者の寄附によって運営されている唯一の政党である。
しかし本当に清潔でクリーンなのか。読者の周囲に日本共産党の都道府県議や市町村会議員がいたら、聞いてみてほしい。「党本部(中央委員会)に『中央拠出金』を、いくら出していますか?」と。
ほとんどの議員が、よどみなく答えるはずだ。都道府県議や政令指定都市など大規模な自治体の市会議員なら「月2万~3万円」、その他の市議や町村会議員なら、自治体の規模によるが「月3000~6000円」程度の金額を答えてくれるだろう。