「中国人や韓国人のお友達がみんないなくなって、クラスに日本人の5人しかいない・・・。学校ではないみたい・・・」
震災後1~2週間経ち学校が再開した際、東京のインターナショナルスクールに通う多くの日本人の子供たちが、驚きと、とまどいとともに思ったことです。
現在でもこの状況はほとんど変わっていません。いくつかのインターナショナルスクールがつぶれるであろうとの噂が、まことしやかに流れています。
震災後日本を逃げ出した中国人の教育方針
日本のインターナショナルスクールでは、リーマン・ショック直後に外資系投資銀行の欧米のエクスパットが激減し、彼らの子供たちが日本を去り、欧米の子供たちの数が激減しました。エクスパットとは、欧米本社で採用され日本に送られてきた社員のことで、欧米と同様の生活環境を保証されている社員たちです。
彼らの高級アパートの住居費、子供の教育費などを会社が完全に面倒を見ます。ですので、彼らの年収の3倍程度を会社が負担することになります。そのためリーマン・ショックでコストカットをする際、一番に解雇の対象になったり本社に呼び戻されることになったのです。
東京のインターナショナルスクールではその穴を埋めるために、中国や韓国本土でのネットワークを通じて富裕層や知識層の子弟を鋭意誘致してきました。結果として一部のインターナショナルスクールでは、中国人と韓国人が全体の3分の2以上を占めるようになったのです。
そうした状況下、大震災が起こり、中国人や韓国人の子供は一斉に日本を離れました。そのためインターナショナルスクールには、日本人の子供たちだけが取り残されたのです。
中国人の教育観
日本が安全でなくなればすぐに日本を離れてしまう中国人は、どのような教育を子弟に行っているのでしょうか。これまで韓国の教育については多くが語られていましたが、ここにきて中国の教育が米国で非常に話題になっています。
賛否両論が分かれた中国の教育ママについて書かれた『Battle Hymn of the Tiger Mother』(Amy Chua著、The Penguin Press)という本がその発端です。まだ日本語訳は出ていませんので、読まれた方は少ないと思います。
一方で英語のオリジナル版を読まれた方が衝撃を受けブログに書き込み、教育に興味がある層で大きな話題になっていたので、ブログなどで読まれた方もいるかもしれません。