米国が経済面の事情、特に米国債の消化を中心とする安定的な投資資金の流入を確保するという観点から、中国に強く配慮せざるを得ない状況であることが、ますます強く浮き彫りになっている。
米国内では中国との「G2」を重視すべき、という声も上がっている。そうした中で、総選挙を経て今後発足する新政権が対米経済関係、特に外貨準備の運用問題でどのようなスタンスを取るのかが、重要な注目点になりそうである。
オバマ米大統領は14日、ニューメキシコ州リオランチョで行われたタウンホールミーティングで、次のように語った。
「われわれが蓄積した長期的な財政赤字と政府債務は、持続不可能だ。われわれは中国やその他の国々から、このまま借金をし続けることはできない」
「われわれはそうした債務に対して金利を支払わなければならない。そしてそのことは、われわれがより多くの債務によって、われわれの子供の未来を抵当に入れていることを意味している」
「そしてもう1つ真実と言えるのは、中国などの国々は、いずれかの時点で、米国の国債を買うのに疲れてしまうだろうということだ」
「そしてそうしたことが起こった時には、われわれはお金を借りることができるよう、実際に金利を引き上げなければならないだろう。そしてそれは、誰にとっても金利が上がることを意味している」
この発言を小さな記事ながらしっかり伝えていた日経新聞の16日朝刊の記事は、大統領が「財政赤字の削減と社会保障改革の必要性を強調した」と解説していた。中長期スパンを視野に入れた政策メッセージとしては、その通りだろう。

-
日本株式独り負けの原因、政策敗北主義 (2012.01.31)
-
ユーロが崩壊を免れるシナリオ (2011.12.16)
-
1937年不況の再現を回避する方法 (2011.08.18)
-
30年ぶりの金高騰は吉か凶か (2011.06.21)
-
日銀は今こそ過去20年間の蓄えを使え (2011.05.12)
-
震災が日本再生の転機になる可能性は「大」 (2011.05.09)
-
G7協調介入の歴史的意義、長期円高は終着点へ (2011.03.28)
-
地政学が日本経済に味方、「失われた20年」がいよいよ終わる (2011.02.21)
-
米独日に吹くグローバリゼーションの順風 (2011.02.15)
-
設備投資意欲の鈍さと、慢性的なデフレ構造 (2010.09.30)


SHARE
RESIZE
Small Size
PRINT
Small Size
Large Size













