40年あまりの歴史を持つ同社の第3代CEO。夫であり、父親でもある。情報科学の修士号取得のため、21歳の誕生日にインドのハイデラバードから渡米。アメリカ中西部やシリコンバレーでの経験を経て、1992年にマイクロソフトに入社。以後、同社のコンシューマー、エンタープライズ両部門で、さまざまな製品やイノベーションを主導する。人々を鼓舞し、ミッションの達成を重視するリーダーとして広く知られており、テクノロジーの限界を押し広げつつ、世界の顧客やパートナーとの間で、創造的で時に驚くべき取引をまとめている。ナデラの人生は、他者への深い共感を身につける旅である。そうした共感を、公私を問わず、自分がやることすべてに取り入れようとしている。エンジニアや企業幹部としてだけでなく、ヒューマニストとしても、地球上のあらゆる人や組織がより多くを成し遂げられるよう彼らに力を与えることが、自分とマイクロソフトのミッションだと考えている。マイクロソフトでの役職に加え、フレッド・ハッチンソンがん研究センターの評議員、スターバックスの取締役も務めている。また、妻のアヌとともに、シアトル小児病院や、シアトルにある障害者ら向け施設を個人的に支援している。本書の収益はすべて「マイクロソフト・フィランソロピー」に寄付される。