小林陽太郎氏(撮影:横溝敦)
かつて「ゼロックス」は複写機の代名詞で、コピーすることを「ゼロックスする」と言うことも一般的だった。このゼロックスを日本に普及させたのが、富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)で社長・会長を務めた小林陽太郎氏だ。彼の存在なくして今の富士フイルムの繁栄はあり得なかった。
創業133年で事業停止の危機に陥っている米コダック
2025年8月13日、米CNNは、今年創業133年を迎えたイーストマン・コダックが事業停止の危機にあると報じた。
コダックはかつて、世界最大の写真フィルムメーカーとして知られており、最盛期には世界シェアが90%近くに達したモンスター企業だった。ところがデジタルカメラの普及によりフィルム需要が激減したことで業績は急降下。2012年には連邦破産法適用を申請、その後は医薬品原料生産会社として命脈をつないできた。
コダックの歴史は、どんな巨大な企業であっても、時代の変化に対応できなければ衰退・滅亡することを雄弁に物語る。そしてコダックとよく比較されたのが富士フイルム(2006年まで富士写真フイルム)だ。






