以下はサマリー動画です。本編動画(21分08秒)はコチラから。

デンソー 上席執行幹部 CSwO 林田篤 氏
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     近年、クルマの開発戦略は従来のハードウェア中心からソフトウェア中心に移行し、自動車業界はソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV:ソフトを中心に作られたクルマ)時代を迎えようとしている。このような中、「スマートフォンにタイヤを付けてもSDVにはならない」と語るのは、デンソーの上席執行幹部 CSwO(チーフ・ソフトウェア・オフィサー)である林田篤氏だ。林田氏の言葉の真意はどこにあるのか。また、SDV時代に向けたデンソーの戦略と取り組みとはどのようなものか――。

    林田 篤/デンソー 上席執行幹部 Chief Software Officer

     研究開発部での物性研究を経たのち、通信機器技術やコックピットシステムに携わり、2023年に現職のCSwOに就任した林田氏。自動車のソフトウェアについて林田氏は、「これまではHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)だけを見ていればよかったものが、現在はADAS(先進運転支援システム)のセンサーと連携して動作するようになっている」と指摘。これにより、事業領域をまたぐ製品となり、両方の知識が必要になってきている現状を語る。

     また、自動車のソフトウェア開発において林田氏が強調するのは、安全性の確保の重要性だ。例えば、スマートフォンはフリーズすることもあるが、メーターで同じことが起きれば走行中にスピードを認識できなくなってしまう。林田氏は、スマートフォンとクルマのソフトウェア開発の違いを具体的に解説しながら、人命を預かる自動車ならではの難しさを説明していく。

     そして、これらの開発でデンソーが強みを発揮できる背景には、これまで培ってきた技術やノウハウの存在がある。「現在のクルマの中にある製品で、デンソーが手掛けていないものはない」。林田氏は過去のさまざまな経験により得られた深い知見こそが同社の強みであるとし、自動車メーカーとは競合しない、同社ならではの提供価値を語る。

     さらに、SDV時代の本格到来を見据えてデンソーが力を入れているのが、ソフトウェア人材の拡充だ。林田氏は、高い能力をもつ人材を確保するための戦略に加え、採用後のエンゲージメントを維持・向上させる取り組みについても紹介する。

     動画の最後には、今後のモビリティ社会のビジョンとともに、同社の重点領域が具体的に語られる。SDV時代にデンソーはどのような理想を描き、どのような価値を提供していくのか。林田氏の話から、未来のクルマづくりが見えてくる。

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    <動画インタビュー内容>

    • 自動車のソフトウェアはどう変化?
    • SDVは車のスマホ化と同じ?
    • SDV時代におけるデンソーの強みとは?
    • 自動車メーカーとは競合?
    • エンジニア不足の中 人材確保は?
    • デンソーがこれから取り組みたいことは?
    • 今後のモビリティ社会はどうなる?
    (撮影:榊水麗)

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