お互いが常にサポートし続けなければいけない

 怪我をしてサポートする立場が1年ごとに入れ替わった2シーズンを経て、気づいたこともある。

 三浦は言う。

「(木原は)どちらかというと引っ張ってサポートしてくれる側なんですけれど、そんな龍一くんでもネガティブな気持ちになるんだっていう新たな一面を知ることができましたね」

 一方の木原。

「引っ張る立場が多かったのですが、僕が怪我をしたことによって璃来ちゃんがサポートをしてくれたので、そういう一面もあるんだな、と」

 そしてこう続ける。

「これからはどちらかが引っ張り続けるのではなくて、お互いが常にサポートし続けなければいけないんだなって思いましたし、僕が引っ張り上げるっていうより、お互いに引っ張り上げていった方が、今回の世界選手権のフリーの演技のようなものをもっと頻繁に出せるんじゃないかなってあらためて思いました」

 お互いの知らなかった一面を知り、そして新たなかかわり方も生まれた。多くを学べたという中の1つだ。

「僕たちは、何か試練があると必ず強くなって帰ってこれるって僕は勝手に思っているので、今回の怪我、2年続けての怪我というのは必ず意味があると思っています」

 三浦も言う。

「昨シーズンもそうなんですけど、今シーズンも怪我から復帰していい結果を得ることができたので、来シーズンはもっと強くなっていると思います」

 怪我というアクシデントを糧にすることができたのも、ここまで歩んできた時間があったからにほかならない。日々を積み重ねて成長し続けられた理由はどこにあったのか。2人がいちばん大切にしていることへの答えは、そのとっかかりになるかもしれない。