* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第3回 物流イノベーションフォーラム
基調講演2「物流が抱える課題と今後の変革の方向性-標準化とデータドリブンの視点から-」

開催日:2023年4月25日(火)
主催:JBpress/Japan Innovation Review

 ドライバー不足や石油製品の高騰などの問題に加え、「2024年問題」の影響により、物流業界は供給制約という課題に直面しています。山積する問題に対し、「個々の企業による対策では対応しきれない。サプライチェーンのあり方そのもの、ロジスティクス全体を見直す改革が必要だ」と語るのは、流通経済大学 流通情報学部 教授の矢野裕児氏です。

 矢野氏は、物流業界におけるデジタル化の遅れを指摘。物流システムを変革するためには、データの利活用により部門や企業間の情報共有を実現するデータドリブン経営への転換や、その前提となる標準化が重要であると語ります。

 従来型の物流システムによる対応が限界を迎える中、物流はいかにして変革を進めていくべきなのか。矢野氏が、「先を読んだロジスティクス」の考え方と改革の方向性を示します。

【TOPICS】

  • 物流における供給制約という課題
  • 輸送能力が34%不足する?「2024年問題」の影響
  • 「物流コストデフレ」から「物流コストインフレ」の時代へ
  • IoTやビッグデータ等の新技術の登場とロジスティクス変革の方向性
  • 物流DXの重要課題(1)データドリブンへの転換
  • 物流DXの重要課題(2)標準化とルーティン化
  • 「先を読んだロジスティクス」の重要性